3月のお知らせ
津山市では今季最強の寒波に見舞われ、何度も雪が積もりましたね。
そんな2月も終わりに近づき、少しずつ暖かい日差しが感じられるようになってきました。
さて、春の予防シーズンに先立って、今回は狂犬病について取り上げました。
フィラリアについては昨年にご紹介していますので、過去の投稿を見ていただければと思います。
狂犬病といえば、「犬が咬むと感染する病気」というのは有名です。
では他の病気に比べてなぜ有名なのか、なぜ犬は自治体に登録するのか、なぜ混合ワクチンと扱いが違うのか、深く考えると疑問がたくさん出てきますよね。
また近年ではワクチンについて様々な情報が飛び交っており、狂犬病ワクチンについても不安を抱かれる方が増えてきたように思います。
しかし狂犬病は犬で発症するとまず助けてあげることができません。さらには人への感染を防ぐことを何よりも優先しなければいけません。人でも発症後の死亡率はほぼ100%だからです。そういった理由から、狂犬病予防法という法律で飼い犬の登録と予防接種が義務付けられています。
おたよりにも台湾の例を載せていますが、野生動物からの感染もあります。
豚熱と呼ばれる病気も日本は清浄国でしたが、2018年に26年ぶりに発生し清浄国を取り消されたのはまだ記憶に新しいかと思います。こちらは野生イノシシからの感染が疑われています。
つまり清浄国だから大丈夫、ということではないということです。
また清浄国であり続けるためには長い年月と行政・国民の努力が欠かせません。
飼い犬を守るため、周囲の人を守るため、正しい知識を持って年1回の予防接種をしてあげてください。
何か些細な事でもいいのでお困りごとや不安があれば、受診時に獣医師に相談してください。